リボ払いの仕組みをしっかり理解しよう
まずは、リボ払いの仕組みを確認しましょう。リボ払いのメリット・デメリットは何なのでしょうか?
月々同額の返済
リボ払いは、あらかじめ設定した返済額で月々の支払いを行う返済方法です。なので、どれだけカードを使用しても、月々に支払う金額が一定になります。
その代わり、返済期間が延長されていくので注意して下さい。
例えば、月々の支払い額を5千円にしている方は、1万円使用しても100万円使用しても、返済金額は5千円です。
リボ払いの種類
リボ払いには以下の2種類があります。
- 定額方式
- 残高スライド方式
定額方式では常に返済金額は同じですが、残高スライド方式では返済残高の大きさによって異なる返済金額を設定できます。
出典:リボ払い(ショッピングリボルビング払い) - ジャックス
リボ払いのメリットとデメリット
リボ払いの仕組みが理解できたので、次は、メリットとデメリットを確認していきます。
メリット
- 支払いの見通しが立てやすい
月々の支払いが一定なので、支払いの見通しが立てやすいです。
- 自分のペースで返済できる
設定した金額は変更できるので、お金に余裕がある時は前倒しで返済することもできます。つまり、自分に合わせて返済のペースを変更できます。
例えば、サラリーマンの方に多く見受けられる返済パターンとして、ボーナス一括返済が挙げられます。
これは、月々の返済額を低めに設定し、ボーナスが出た月は前倒しで一気に返済する、といった利用法です。
デメリット
デメリットは、手数料が高いことです。リボ払いをすると、基本的には年利15%で手数料がかかってしまいます。年利の計算は以下の通りです。
- 1ヶ月…1.25%
- 2ヶ月…2.5%
- 3ヶ月…3.75%
- 4ヶ月…5.0%
- 半年…7.5%
- 1年…15.0%
例えば月々の返済金額が1万円で、20万円分支払うとします。この場合の手数料計算は以下の通りです。
支払い回数 | 24回(2年) |
手数料 | 31,576 円 |
支払い総額 | 231,576 円 |
金利15%は、個人向けの借金の中でも高い方の金利であると言えます。
返済残高を確認せず、むやみにカードを使いすぎると、完済までの期間が長引き、手数料もたくさんとられてしまいます。返済残高はこまめに確認しましょう。
出典:【アコム公式】金利や利息の計算方法について|カードローン・キャッシング
限度額を超えた場合の対処法
限度額を超えてしまうとカードが使えなくなります。ここでは、カードの限度額を超えた場合の対処法を解説します。
利用限度額の計算方法
カードの利用限度額は以下の式で計算できます。
- 利用限度額=カードの限度額-返済残高
式からわかるように、返済残高を減らさない限り、利用限度額は回復しません。
出典:利用可能額(限度額)の確認方法について | 楽天カード:よくあるご質問
限度額を超えてしまった場合
リボ払いで限度額を超えてしまった場合の対処方は、下記の3つが考えられます。
- 限度額を上げる
- 新しいカードを作成する
- 返済額を増やして利用限度額を増やす
それでは、これらの方法について、詳しく考察していくことにします。
対処法について
では、最適な対処法を確認しましょう。
カードの限度額を上げる
限度額を上げる際には審査があります。カードを定期的に利用し、滞納することなく返済している方は増額が可能です。
しかし、限度額いっぱいまでリボ払いを利用し、少額返済を繰り返す方は審査に通りにくくなってしまいます。
リボ払いでの返済は月々の返済額を定額で一定にしているので、「返済能力が無いのでは?」と判断されてしまうからです。
カードの限度額を上げる対処法はおすすめしません。
新しいカードを作る
新しいカードを作ることも可能ですが、返済残高が多額の場合は審査に影響が及びます。
なぜなら、リボ払いの履歴は、CICと呼ばれる情報機関に登録されているため、カードの審査で参照されるからです。
出典:クレヒスとは?カードローンの審査にも影響する重要な信用情報 - JCBカード
この情報を元に以下の式で計算される支払可能見込額が低すぎると、審査に通らないことがあるので注意しましょう。
- 支払可能見込額=年収-リボ払いの返済残高-生活維持費
出典:割賦販売法施行に伴うご利用可能枠の設定ルールについて - JCBカード
返済を行い利用限度額を増やす
リボ払いでは返済額を増枠したり、一括で返済できたりします。限度額を超えた場合は、支払額をできるだけ大きくましょう。
返済額を増やすと返済残高が減るので、利用限度額が回復しやすくなります。
返済残高を減らした上で、限度額の増額や新しいカードの申請を考えるようにしましょう。
そうすることで審査に通る確率が高くなります。
リボ払いをする際の注意点
最後に、リボ払いを行う際の注意点を紹介します。
早めに返済しよう
上記でも説明したように、リボ払いの手数料は非常に高いです。残高が大きくなればなるほど、手数料が取られてしまいます。
最悪の場合、月々の返済額が少ない場合はほとんどが手数料に使われてしまい、肝心の返済に支払いが充てられない状況も考えられます。
また、年利15%は借金とほぼ同じ金利です。なるべく早く完済できるように月々の支払い額を増額する、繰り上げ返済するなど、早く返済するための対策をしましょう。
今後の見通しを立てよう
リボ払いを行う際には今後の見通しを立てることが重要です。なので、リボ払いの返済残高はこまめに確認するように心がけましょう。
まとめ
リボ払いは月々の支払いを自分で設定でき、家計を計算しやすくするなる制度です。しかし、リボ払いでは年利が高く、返済にかかる手数料が大きなリスクとなります。
限度額いっぱいまで使ってしまった際には、月々の返済額を増やしましょう。リボ払いは計画的に利用することが大切です。