デビットカードって何?仕組みや特徴とは
デビットカードは、金融機関(一般的には銀行)で発行されます。まずは、デビットカードの仕組みと特徴を確認しましょう。
デビットカードの仕組み
デビットカードの仕組みは至ってシンプルです。決済時に利用するカード で、支払いと同時に登録されている口座から引き落としが行われます。
なので、デビットカードは口座に支払額分の残高が残っていないと利用できません。
現金と同じ感覚で使用できる仕組みなので、クレジットカードを持つのには抵抗がある方でも、お金の管理がしやすく安心です。
また、多くの場合デビットカードは無料で作成できるので、気軽に利用を開始できます。
デビットカードの使用方法
デビットカードは、カードに記載されている国際ブランド加盟店(VISAやJCBなど)で利用ができます。
利用限度額は銀行口座の残高分、または自身で設定した限度額までになります。支払い方法は、一括払いのみです。
なので、高価なものを買うときは注意が必要です。デビットカードは、現金感覚で使用しましょう。クレジットカードとの上手な併用をおすすめします。
デビットカードのメリットとデメリット
デビットカードのメリットは、お金の管理がしやすい点です。先ほど説明したように、支払い後、銀行口座から支払い金額分が即座に引き落とされます。
限度額が自分の口座残高分を超えることがありません。なので、どれだけ利用しても、返済に追われるリスクがないのです。
一方で、デビットカードのデメリットは、クレジットカードに比べて利用範囲が狭いことです。
利用限度額に関しては、自分の銀行残高以上の支払いや、分割払いはできません。そのため、高価な買い物をする際には不便でしょう。
また、月々の支払いや空港での買い物ではデビットカードが使えないことが多いので注意が必要です。
他の決済カードとの比較
次に、他のキャッシュレスカードとデビットカードの違いを比較していきます。
クレジットカードとの違い
クレジットカードとの違いは以下の5つが挙げられます。
- 支払いのタイミング
- 利用範囲
- 利用限度額
- 審査の有無
- 特典の豊富さ
支払いのタイミング
1つ目の違いは支払いのタイミングです。クレジットカードは後払いですが、デビットカードは即払いです。
利用範囲
2つ目の違いは利用範囲です。デビットカードは公共料金やガソリンスタンドで利用できません。クレジットカードの方が利用範囲は広いと言えます。月々の支払いにはクレジットカードを利用するようにしましょう。
利用限度額
3つ目の違いは、利用限度額で、クレジットカードは自分の残高以上の支払いが可能です。また、分割払いもできます。デビットカードでは自分の口座残高以上の決済はできないので注意が必要です。
審査の有無
4つ目の違いは、審査の有無です。クレジットカードは信用情報の厳密な審査がありますが、デビットカードでは審査がありません。
特典の豊富さ
特典の種類は、クレジットカードの方が豊富であると言えます。ポイント還元率も、クレジットカードの方が高いです。
例えば、楽天では以下のような特典の違いがあります。
デビットカード | クレジットカード | |
ポイント還元率 | 楽天市場の利用で2% | 楽天市場での利用で3% |
Edyへの対応 | ポイント還元なし | 200円のチャージで1% |
入会特典 | エントリー&新規入会で、1,000ポイントプレゼント | 新規入会&利用で、 5,000ポイントプレゼント |
海外保険の対応 | なし | あり |
プリペイドカードとの違い
プリペイドカード との違いは以下の3つが挙げられます。
- 支払いのタイミング
- 匿名性
- 特典の豊富さ
支払いのタイミング
まず1つ目が、プリペイドカードは前払いであるのに対し、デビットカードは使用後すぐに銀行から引き落とされる即払いであることです。両者とも、自分の持っている金額以上にお金を使いすぎることがない、というメリットがあります。
匿名性
2つ目が、匿名性です。プリペイドカードは、銀行口座と連結していないため匿名性が高く、紛失した際の安全性は高いです。
作成にも年齢制限がないので、15歳以下の方や学生の方が、安心して利用できるのはプリペイドカードです。
特典の豊富さ
3つ目は、特典の豊富さです。プリペイドカードにもポイント還元の特典がありますが、デビットカードの方がより豊富な特典が付いています。
デビットカードの作り方
デビットカードは銀行で作ることができます。では実際に、作成にあたっての注意点や必要な書類等を踏まえながら、デビットカードの作り方を確認していきましょう。
必要なものは?
デビットカード を作るために必要なものは、公的機関が発行した本人確認書類と銀行口座開設に使う印鑑です。
多くの場合、学生証や保険証のみでは、本人確認が十分ではありません。なので、運転免許証やパスポートなど、有効な本人確認書類を準備しましょう。ネットバンキングでデビットカードを作成する際には、印鑑は不要なこともあります。
デビットカードを作る際の注意点
デビットカードを作成する際には、ネットショッピングや海外での利用可否について確認を行いましょう。
普通預金のキャッシュカードをそのまま使用することができ、便利な点も多い一枚ですが、ご自身の利用方法に沿って適切なカードを選ぶことが大切です。
例えば、J-debitカードの場合、ネットショッピングや海外での使用が制限されています。国際ブランドのカードの方が利用しやすいこともあるので、デビットカードを作る際には、しっかりカードの種類を確認しましょう。
おすすめのデビットカードは?
最後に、年会費の安さ、ポイントのつきやすさ、豊富な特典といった特徴をもとに、おすすめのデビットカードを3つお伝えします。
比較したいポイント
デビットカード を作る際に比較したいポイントは主に3点です。
- 年会費
- ポイント還元率
- キャッシュバック
この3点でデビットカード の『お得度』を測ることができます。
人気のデビットカードを紹介
「住信ネットSBI銀行 ミライノデビット」
「住信ネットSBI銀行 ミライノデビット」 | |
![]() |
|
項目 | 詳細 |
年会費 | 永年無料 |
発行可能ブランド | Mastercard |
ポイントの還元率 | 0.6~1.0% |
住信ネットSBI銀行 ミライノデビットの詳細へ |
2019年の春から発行されたデビットカードです。年会費が無料でポイント還元率が0.8%で高水準と言えます。
タッチ決済機能があり、ATM手数料も安いです。ブランドはMasterCardなので、Visaと同じくらいの利用範囲と考えて良いでしょう。
楽天銀行デビットカード (JCB)
「楽天銀行 デビットカード」 | |
![]() |
|
項目 | 詳細 |
年会費 | 永年無料 |
発行可能ブランド | VISA |
ポイントの還元率 | 1.0% |
ポイント還元率は1%で、年会費がかかりません。
楽天市場での利用も可能で、還元率が2%に上昇します。ポイント還元率を重視する方は持っておきたいデビットカードです。
GMOあおぞらネット銀行Visaデビットカード
「GMOあおぞらネット銀行Visaデビットカード」 | |
![]() |
|
項目 | 詳細 |
年会費 | 永年無料 |
発行可能ブランド | VISA |
ポイントの還元率 | 0.6% |
年会費は無料でキャッシュバック還元率は0.6%で、一定の条件を満たせばさらに還元率が上がります。
現金で還元されることがこのカードのメリットです。発行元もVisaですので、利用範囲が広く、使いやすいです。
まとめ
デビットカードは銀行によって発行されるカードです。カードの使用後、口座から即座に支払額が引き落とされるため、お金の管理がしやすいです。審査がないため発行もスムーズに行えます。
クレジットカードやプリペイドカードとしっかり比較検討をし、デビットカードを上手に使いこなしましょう。